グラウン、コンチェルト集録音終了!

オーボエのマルセル・ポンセール、フルートのヤン・ドゥ・ヴィネが主宰するベルギーのグループ、イル・ガルデリーノ(Il Gardellino)によるカール・ハインリヒ・グラウン(Carl Heinrich Graun)1703-1759の協奏曲集の録音がオランダ、ハーレムのドープスヘズィンデ教会にて行われました。レーベルはアクサン。

曲目はオーボエ協奏曲ニ長調、フルート協奏曲ホ短調、ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲イ長調、コンチェルト・グロッソ ト長調の4曲です。

オーボエとフルートは主催者のマルセルポンセールとヤン・ドゥ・ヴィネ、ガンバはイタリアからヴィットリオ・ギエルミ氏が招かれました。
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このヴィットリオ氏、うわさには聞いていましたが大変なヴィルトゥオーゾです。僕の周りには優秀なガンバ奏者が何人もいますが、これほどのテクニシャンは初めてです。彼はなんと弓を飛ばす(跳ねさせる)テクニック、スピッカートをやってしまうのです!ガンバはチェロやヴァイオリンと違い弓を逆手で持ちますので普通はスピッカートはできないことになっています。
彼は12歳までヴァイオリンを習っていたそうで、そのヴァイオリンのテクニックから難なくヴィオラ・ダ・ガンバでもスピッカートをマスターしてしまったそうです。もっとも、スピッカートがガンバのテクニックに必要かどうかはまた別問題ですが、今回のグラウンのような後期バロック、ギャラント様式には非常に効果的でした。
左手のテクニックも抜群でフレットがなくなるハイポジションでもオクターヴ以上上まで難なく音程が決まります。
その上、ものすごく大きな音!チェロをも圧倒するほどの音量です。彼の楽器はなんと、かのサント・コロンブも使っていたというコリションという製作家の作ったオリジナルだそうです。

録音では、特にフルート、ヴァイオリンとガンバ、チェロの二組にコンチェルティーノ(小さなグループ)が分かれるコンチェルトグロッソで彼の大きな音と他の楽器とのバランスをとるのに苦労してしまいましたが。
そしてそのコンチェルト・グロッソにはもう一人、リピエーノのヴァイオリンとしてスティーヴン・フリーマン氏が参加してくれましたが彼はオーストラリア出身で僕の最初期の生徒でした。現在アムステルダム在住。図らずも現在と過去二人の弟子との共演となり幸せな時間でした。
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コンティヌオにはいつものシャレフ・アド・エル氏のチェンバロのほかにヴィットリオのお兄さん、ロレンツォ・ギエルミ氏がジルバーマンのフォルテピアノで参加してくれました。
彼はオルガニストとして有名で、日本にも何回も講習会や、東京カテドラルのオルガン組み立ての立会い指導などで来日しているそうです。
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チェンバロと、フォルテピアノ、二つのコンティヌオによって面白いサウンドが実現しました。
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録音はアンドレアス・グラット氏と婦人のアデルハイト・グラットさん。写真はマイク・バランスをとるアンドレアス氏。
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「みんなー、がんばってやろうよー」 とは言ってません
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プレイバックを聴きながら疲れきった表情。どうして!?
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そしてお決まりの食べ物ですが、ハーレムではイタリアン、タイ料理などを食べましたが、面白かったのはイタリア人のお二人はイタリアン・レストランでパスタやピッツァなどイタリアらしい料理を頼まなかったこと。ステーキや、エビのグリルをサラダとポテトフライト一緒にほおばっていました。あとから聞くとやはり、メニューのイタリア語の間違いなどを見て、パスタは危ない(茹ですぎなど)と思ったそうです。さすが!
そして行きと帰りの道すがら、シャレフ、秋葉、僕の3人はデン・ハーグの僕の行きつけの中華で舌鼓。
空芯菜の炒め物、カモのロースト、牛の大腸のパリパリ揚げ
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エビと豚のすり身の湯葉巻き
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鴨の足(!)とエビ、豚のすり身、チャーシューの湯葉巻き
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どれも絶品です。ハーグの中華はレベルが高いです。
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by boreades | 2005-04-12 05:10 | 雑記  

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