ベートーヴェン 録音終了 

 フォルテピアノのボヤン・ヴォデニチャロフ氏(Boyan Vodenitcharov)とのベートーヴェン、ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」&第10番の録音が無事終了しました。
 
 ドイツのフィールセン(Viersen)のフェスト・ハレ(Fest Halle)にて3月22日ー25日の4日間収録が行われました。フィールセンはオランダ国境フェンロー(Venlo)近くの小さな町。
フェスト・ハレはその名のとおり祝典や町の催し物に使われるホールで、ダンスホール、コンサートホール、劇場と何でもこなす多目的ホールです。しかしながら、床は板張りで据付ではない椅子を取り払ってしまうとだだっ広い体育館のような空間に。ふんだんに使われた木材のせいか、やわらかく豊かなとてもよい響きです。前作のソロCD「シャコンヌへの道」を録音したのもここです。

 ピアノはオランダの歴史ピアノ収集家兼修復家、エドヴィン・ブーンク氏所蔵の6オクターヴ・ピアノ、ラグラッサ(Lagrassa)1806年ウィーン製です。ラグラッサというメーカーはあまり知られていませんが、イタリア人でウィーンに工房を持っていた人のようです。
音色の豊かな素晴らしい楽器でした。
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 しかしながら、古いオリジナル楽器ですから修復してあってもメカニックに多少の不ぞろいがあるのはいたし方のないところ。ピアニッシモのパッセージで音が揃わないと苦労していたボヤンでした。
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 録音はゲアハルト・ベッツ氏。(Gerhard Betz)日本コロムビア・デュッセルドルフ支部の前専属録音技師&プロデューサーだった人で今はフリーのプロデューサー。、彼とは今まで何枚ものCDを一緒に製作し、気心の知れた仲です。
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 録音は何回もプレイバックを聴きながら、慎重に進められました。
僕の楽器は1772年ミラノ製 カルロ・フェルディナンド・ランドルフィ (Carlo Ferdinando Landolfi)
ミラノの名工テストーレの一番弟子として有名なメーカーです。
リハーサル期間中、ビリビリとノイズが出たりして、楽器の状態に不安がありましたが、直前に発見した小さな剥がれを直したのが功を奏したのか、まったくノイズも出ず、今までにないぐらい好調でした。弓はベルギーのピエール・パティニィ氏製作の物。
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 これでやっとベートーヴェン、ヴァイオリンとピアノのための作品全集が完結しました。 
思えば第5番「春」、第1番、第3番でヴァイオリン・ソナタ集の録音を開始したのが1997年でしたから、なんと8年もの道のりだったわけです。もっとも第3集までは毎年のように録音、リリースし、その後長いブランクができてしまったわけですが。
何はともあれ、終わってほっとした、というのが正直なところです。
そこで、記念の一枚。
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by boreades | 2005-03-29 06:32 | 雑記  

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